しまい忘れている
もっとも多い理由として、猫が舌をしまい忘れていることが考えられます。
本来とても警戒心が強い猫ですが、子猫の頃から完全室内飼育で人間と生活をしてきたことで危険に遭遇することがほとんどなく、警戒心も弱まります。飼い主さんとうまく信頼関係が築けていればよりリラックスして過ごせます。
緊張感をほとんど持たない猫は、気が緩みつい舌をしまい忘れてしまうことがあります。
グルーミング(毛繕い)疲れ
猫はきれい好きなため、ブラシのように舌を使って頻繁に全身を舐め、汚れを落とします。舌を出している時間が長いと疲れてしまい、舌を出したまま休むことがあります。
短毛種より長毛種の猫のほうがグルーミングにかかる時間が長いため、長毛種のほうが舌を出す傾向があります。
顔の形により舌をうまく収められないから
猫種によっても、舌を出しやすい猫がいます。
猫は前歯が短くあごが小さいわりに、舌は比較的長めであるのが一般的です。しかし、顔が平らで下あごがほかの猫種に比較して小さいヒマラヤン・ペルシャ・チンチラ・エキゾチックショートヘアなどは、舌を口の中にうまく収納できず出しっぱなしになることがあります。
歯がないため
歯周病などの影響により、前歯や下顎(したあご)の犬歯が抜けてしまうと、舌を出しているように見えることがあります。
病気の症状
猫は鼻呼吸が一般的。運動直後や興奮しているときは一時的に呼吸数が増えることもありますが、基本的には猫が口を開けて呼吸したり、呼吸の回数が速くなったりすることは異常です。
舌を出すだけではなく下記のような症状があると病気が隠れている可能性があるため、できるだけ早めに動物病院を受診しましょう。