犬は飼い主と離れると不安や孤独を感じるため、留守番中に問題行動を起こすことがある。上手に留守番させるためには、以下のポイントを押さえることが大切。
〇犬が留守番できる時間はどれくらい?
犬個人に依存する問いなので、明確な答えはありません。
ただし一般的には犬なら8~12時間程度の留守番が限界といわれています。
長時間にわたる留守番の場合は、自動給餌装置を設置したり、排泄場所を自由にするなど犬一匹でも生活できるような工夫をすることが必要です。また、8~12時間というのは、留守番の訓練をした犬の場合だということを忘れないようにしてください。(個体や体調にあった留守番時間を考えることが大切です)
〇気を付けなければならない分離不安
留守番中、犬は様々な不安を感じています。群れで暮らす犬は一人ぼっちの状態に不慣れな生き物です。
この不安が限界に達し、パニック状態に陥ることを分離不安といいます。
以下のような行動が見られたら、分離不安になっているかも?
- 物を壊す
- 誰もいない家で吠え続ける
- 下痢や嘔吐
- 食欲がなくなる
- 自傷行為(自分の体を傷ができるほどかんだり、毛をむしったりしている)
- (飼い主の在宅時はトイレでできるにもかかわらず)あちこちに排泄している
- 飼い主が帰宅すると、飼い主から離れられなくなる
- 飼い主が帰ってきた嬉しさで、おしっこを漏らすほど激しく喜ぶ
分離不安になる犬は、「大好きな飼い主がもう帰ってこないのではないか」という不安から問題行動を起こしています。
分離不安の症状が疑われる場合は、獣医やトレーナーなど専門家に相談するようにしましょう。
〇留守番に必要な環境
・犬の安全を守るケージや柵
留守番中は犬の行動をある程度制限できるよう、ケージ・クレート・サークル内に入れておくと安全です。
一見窮屈そうに見えますが、犬は本来狭い場所を好む動物といえます。
これらの場所に慣れさせておけば、犬も安心感を得ることができるでしょう。
・快適な温度
特に一日の気温の変化が激しい季節は、要注意です。
家を出る時の気温だけでなく、帰宅までの室温を考えて環境を整えてあげてください。
・十分な水と食事
・慣れた生活環境
大切なのは、いつも家族がいる時にどのような状態なのかということです。
常にテレビをつけている家ならテレビをつけ、電気がついている家なら電気をつける。
できるだけ慣れた生活環境で、犬を留守番させてあげるようにしましょう。
上記のように、犬のお留守番の際には十分に気を付けていただき、長時間のお留守番の際には
お知り合いに預けるか、ペットホテルやペットシッターなどのサービスを利用することを考えてください。