8月8日は『ひげの日』ってご存じでしたか?

八がひげに似ていることから「ひげの日」とされています。今回は、犬と猫のひげについてご紹介します。

愛犬のひげを切ってもいいのか迷ったことはありませんか?

~犬のひげの役割~

犬のひげは感覚器官の役割を持っているので、触覚として視覚が衰えても身の回りの状態を察知するために役立ちます。犬は元々、視力があまりよくありません。ひげを見るとある程度の感情を読み取ることもできます。興奮や緊張をしている時はひげがピンと前側に張り、リラックスしている時は下向きになります。

~猫のひげの役割~

猫はひげの触覚を犬よりずっと活用しています。単独行動の習性をもつので自分自身を守らなくてはならないため、周囲に敏感だからです。狭い場所を敏速に行動したり、高所でバランスを取るためにも大いに役立ちます。その他、感情表現する手段として重要な役割があります。実際に猫のひげの様子を観察してみてください。犬のひげよりも表情豊かなことに気が付きますよ。猫のひげは切ってはいけません。ひげがないと、不安を強く感じたり、動作が鈍くなり、ケガをする可能性が高くなるので、お洒落のために切ることは避けてくださいね。

~犬のひげを切ってもよいか?~

犬の場合は切っても問題ありません。触覚としての役割もありますが、嗅覚や聴覚など他の感覚器官が発達している犬は、ひげを切られても即座に困ることはないからです。子犬はまだ感覚機能や運動機能が発達していないので、生活環境に慣れない間や、飼い主様との信頼関係や絆が強くない間は、切らないことをお勧めします。

~愛犬のひげを切る目的~

ひげを切る目的は、トリミングなど見た目のデザイン性を求める場合で、飼い主様の好みに左右されます。トリミングの際にひげをカットされる犬もいれば、ひげがあるから顔が愛らしく思えて自然のまま残している犬もいます。

~ひげを切ったら困ること~

触覚だけに頼らない犬は行動に大きな影響はありません。しかし、加齢によって視覚や聴覚が弱った時にひげの触覚が役立ちます。例えば、物にぶつかりそうになっても触覚で察知できれば衝撃を少しでも和らげられます。シニアになると短く、細く、白くなる、カーブを描いて勢いがなくなるなどが見られます。愛犬がシニア期に入るころには、ひげを残しておくことも思い出してくださいね。また、視力・聴力・嗅覚や平衡感覚の低下を伴う病気にかかっている場合は切らない方がいいでしょう。大病をすると枝毛になったり、抜け落ちてしまいます。口周りを触ると嫌がる犬、怖がりの犬も無理に切ることによって顔周りが触れない可能性があるので切らないか、慣らしながら切ったほうがいいでしょう。

~カット方法~

しっかり太い毛のため、ハサミで丁寧に切る必要があります。短毛種であれば、1本ずつ根元からカットします。カット中に舌を出す可能性があり、細心の注意が必要ですのでプロのトリマーに任せることをお勧めします。長毛種で体毛にひげが埋もれている場合は、体毛と一緒にカットします。ひげの根元は痛みを感じる神経とつながっているため、無理に抜かないように注意しましょう。

~ひげを切ってもまた生えてくる?~

他の被毛と同じように、一定の周期で生え変わります。白いひげが生えた後に黒いひげが生えてくることも・・・。ひげで健康状態がチェックできることもあります。是非、愛犬のひげに興味を持って観察してあげてくださいね。

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