いぬとひとの繋がりはとっても古く数万年も前からと言われています。共に生活をしていく中で長い年月をかけてある変化が起こったことが去年発見されたそうです。
それは、特に欧米犬種と言われるトイプードルやミニチュアダックスなどいわゆる愛玩犬にみられる変化なのですが、なんといぬがひとに助けを求める行動をとる遺伝子が組み込まれたことが明らかにされました。
柴犬や秋田犬はいぬの祖先のオオカミに近い”古代犬種”とされています。一方人間が意図的に犬種を掛け合わせて様々な種類を作ったのが欧米犬種(猟犬や愛玩犬など)なのです。
実験でおやつの入った容器の蓋を閉め、それぞれの犬種の反応を見てみると、日本犬は必死に蓋を開けようとし、飼い主の方を気にするそぶりがありません。一方、欧米犬種はわずか20秒後にはあきらめて飼い主に助けを求めてきました。人間が犬に癒しや助けを求める反面いぬもひとに甘えることで生き残っていくという術を身に着けてきたのだと言います。
ひとにかわいがってもらい、たくさん褒めてもらいおいしいおやつをもらって人の心を癒しそして元気な子を産み育てる。そうしていぬは自分たちの個体数を増やすような環境を作っていったと言われています。いぬとひとはお互いに愛情を与え、支え合って暮らしていくという関係ができていったのではないでしょうか。”生きる知恵”なんですね。